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胡蝶蘭・洋蘭

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蘭について
・蘭の品種ごとの説明
胡蝶蘭
シンビジューム
蘭の生態
蘭の歴史

蘭について

蘭
蘭とは
ラン科植物の総称。熱帯産で色の鮮明なカトレア・胡蝶蘭などの洋蘭と、温帯産で帯緑色系の花をつける春蘭・寒蘭などの東洋蘭がある。 花冠は独特な形をし美しい種が多数あり、観賞植物として珍重される。
特徴
ラン(ラン科植物)は約2万5千種が世界中に分布しています。 花を咲かせる植物の中で最も多くの種類を含むのがラン科です。 日本にも約280種のランが自生しています。
ランは、雄しべと雌しべが合体して1本「蕊柱(ずいちゅう)」になっているという特徴があります。

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蘭の品種ごとの説明

胡蝶蘭について
水やり
10日に一回程度、各株の根元にコップ1杯の水を与えて下さい。
できれば暖かい時間に室温に近い温度の水が望ましいです。
置き場
花の鉢は、カーテン越しに日光があたり15℃以上(最低10℃)が保てる、 風通しの良い場所に置くと良いです。
注意点
花びらが、カーテンなどに当たらないようにして下さい。
扇風機やエアコンの風が直接当たらる場所は避けます。
春や秋は、直射日光の当たらない木陰で。
部屋の中が極端に乾燥している場合は、水やりの回数を少し増やすか、葉に霧吹きをあてて下さい。
花茎を切る
花が終わったら花茎を生え際から切り、来年に備えます。
12月から3月
《昼間》暖かく、ガラス越しの日光が半日ぐらいあたるところに置いて下さい。
日差しが極端に強い場所は葉が日焼けを起こしますので注意が必要です。
《夜間》10度以上に保てる場所に移動して下さい。部屋が寒い場合は、発泡スチロール、段ボールの箱に入れるなど工夫をして下さい。 《水やり》2週間に1回程度暖かい時間に室温に近い温度の水をやって下さい。
《肥料》必要ありません。
4月から6月
《昼間》暖かく、レースカーテン越しに日が当たる場所に置いて下さい。
曇りの日は、カーテンを開けてガラス越しに日があたるようにして下さい。
《夜間》15℃以上保てる場合は移動の必要はありません。
《水やり》10から12日に一回程度行って下さい。
《肥料》6月からは水やりのかわりにラン用の液肥を1500倍から2000倍に薄めて与えて下さい。
7月から8月
レースカーテン越しの日光があたる場所で、風通しの良い場所に置いて下さい。
戸外に出す場合は、最低温度が18度以上になる期間を目安にして下さい。
《水やり・肥料》7から8日に一回程度ラン用の液肥を1500倍から2000倍に薄めて与えて下さい。
9月から11月
《昼間》暖かく、レースカーテン越しに日があたる場所に置いて下さい。
曇りの日はカーテンを開けてガラス越しに日があたるようにして下さい。
《夜間》15度以上保てる場合は移動の必要はありません。
《水やり》10から12日に一回程度行って下さい。
葉への霧水は空気が乾燥している日は行って下さい。
《肥料》必要ありません。
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シンビジュームについて
特徴
原産は、東南アジアです。寒さに強く、冬に保温しなくても育てられるので、初めて洋蘭を育てる人に適しています。
花色は、赤・ピンク・黄色・白・緑などがあります。
ポイント
よく日光に当てる。
冬は加温しすぎない。
生育期に水、肥料を十分与える。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
真夏は乾燥しやすい上に、植物自体の根の生育も良くなるためにすぐに乾きます。
朝と夕方の2回水やりをおこなった方が良い場合もあります。
9月から2月は、生育も衰えるので少し乾燥気味に管理します。
花芽が伸びてきたらあまり乾燥させすぎないように注意が必要です。
置き場
5月頃に霜の心配がなくなったら室外に出して良く日光に当てます。
7月から8月は陽射しが強すぎて葉焼けをおこしてしまいますので、日陰の風通しの良い場所で管理します。
9月以降は、日向で管理し、
10月中旬頃には室内に取り込みます。室内では窓際に置きます。
耐寒温度は、おおよそ10度前後、最低でも5から6度は保てるようにします。
25度以上の気温が続くと花芽が黄変して落ちたりつぶれたりしてしまいますので暖房の効いた部屋に置くときは気をつけて下さい。
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蘭の生態

着生の道を選んだ蘭
ランは最も遅くこの地球上に現れたため、既に他の植物に覆われた環境へ進出しなければなりませんでした。
そこで、自分の体のつくりや栄養分を得る仕組みを変えることにより、より生存競争の少ない、 つまり他の植物があまり生えていない岩の上や、高い樹の上での生活に適応していったのです。
岩や樹にはり付いて生活しているランを「着生(ちゃくせい)ラン」と呼びます。
「着生」ランの根は樹幹の表面に張り付いていますが、他の植物から養分を奪う「寄生(きせい)」植物とは異なり、 単に生活の場を借りるためにはり付いているにすぎません。
このような着生ランに対し、地面に生えるランを「地生(ちせい)ラン」と呼びます。

蘭の根
(維管束)植物には通常、根・茎・葉があり、根は水分や養分、空気の吸収をする他に、体を支える役割もしています。
地面に生える植物のように地中に伸びる根に対し、着生ランの根のように空気中に露出した根を「気根(きこん)」と呼びます。
空気中は地中と比べ、温度や湿度の変化が激しく、より過酷な環境と言えます。
そうした環境の下で生きるために、着生ランの根は特殊な仕組みを持っています。
根の周囲は「根被(こんぴ)」と呼ばれるスポンジ状の組織によって保護されています。
この組織のおかげで、着生ランは雨や霧の時などの限られた時に水分を吸収することができ、 また、空気が乾燥するときにも根が乾かずにすむのです。
吸い取った水分は、厚い葉や太い茎で貯えられ、根から水分が吸収できないときの備えとなります。
こうして乾燥に耐える仕組みを進化させ、樹の上にまで分布を広げてきたのです。
この仕組みは、砂漠に生えるサボテンが持つ仕組みとよく似ています。

本来の生活環境
二万五千種もあるランの多くは熱帯に分布していますが、特に標高の高い山で多く見られます。
熱帯地方の標高千五百メートル以上の地帯は、雲霧林(うんむりん)とよばれる森林が広がっています。
雲霧林はしばしば霧に覆われ、また、昼と夜の気温差が大きくなっています。
そのような場所がデンドロビウムやカトレヤなど着生ランのふるさとなのです。
したがって、着生ランの多くは、乾湿の変化に比較的強く、昼と夜の適度な温度差を好むのです。

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蘭の歴史

ヨーロッパに初めて熱帯産のランが輸入された記録は、十八世紀初頭のことで、世界中に植民地を広げていた頃のことです。
ヨーロッパにもランは生えていますが、小さく地味なものがほとんどで、熱帯の大きくて華麗なランの花は人々にたいへんな衝撃を与えました。
当時は、まだランの栽培方法や増やし方がわからず、また、船で運んでくる途中で枯れてしまったりして、数が少なく貴重で、高価な植物でした。

熱帯産のランが輸入され始めた頃は、冬が長いヨーロッパでは、温室を持ったごく一部の上流階級の人たちが細々と栽培しているに過ぎませんでした。
その頃はまだランの生理・生態も不明な点が多く、人工交配をして新品種をつくりだすなど思いもよらない時代でした。
ランの人工交配を初めて試み、成功したのはイギリス人で、当時(十九世紀半ば)としてはひじょうに画期的なことでした。

十九世紀末になると、ランの種子発芽にラン菌が関わっていることがわかり、研究が加速しました。
二十世紀に入ると、ラン菌がいなくても、完全に殺菌した無菌状態のフラスコ内に人工栄養を入れて種子を大量発芽させること (無菌播種/むきんはしゅ)に成功し、ランの大量生産が始まりました。
しかし、交配して優れた品種ができてもウイルス病に感染して全滅する恐れがありました。

この頃ウイルス病に感染したシンビジウムでも、せいちょうてん生長点(茎の先端にある葉をつくる部分)の細胞だけは ウイルスがいないことが分かり、生長点だけを切り取り、無菌のフラスコ内に人工栄養を入れて増やせばウイルス・フリー (ウイルスに感染していない)株を人工的に増やすことが可能となりました(茎頂培養/けいちょうばいよう またはメリクロンという)。

また、同時にプロトコーム様球体という、根も葉もない球状の細胞のかたまりをつくり、それを細かく切ることによって、 同じ遺伝子(花の色や大きさなど)を持つクローン苗を大量に増やせることも分かってきました。
こうして増やした苗を、フラスコから出して鉢に植えると、二〜三年で親と同じ花を咲かせます。

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